CDとレコードとの違いについて紹介!

現在では音楽保存メディアとして一般的になったCDですが、CDの前にはレコードと呼ばれる円盤型のメディアが広く利用されていましたが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、CDとレコードとの違いについて紹介していきます。

現在でもレコードの人気は一部で根強く残っており、色あせることはありません。レコードとCDにはどのような違いがあるのでしょうか?

ノイズの少なさ

レコードと比較するとCDの方が、圧倒的にノイズが少ないとされています。電子的な読み取りが行われていることや、機械の内部で読み取りが行われているので外部からの影響が少なく、雑音の無いクリアな音楽を楽しむことができるという特徴がCDにはあります。

一方でレコードは雑音だらけなのかというとそうでもありません。
コンサートなどに足を運んだことがある方は分かるかもしれませんが、一概に高音質だから良いという事ではありません。雰囲気的な問題や多少の擦れ音などが入ったほうが、深みが増してより楽しめる音楽になるという考え方の人も沢山います。いわゆる「味がある」という表現がこれに該当しますが、芸能山城組の大橋博士がこの「味がある」という表現を解明しています。

それが「ハイパーソニック・エフェクト」と言います。ハイパーソニック・エフェクトとは、[周波数が高すぎて音として聴こえない高複雑性超高周波(40kHz以上)を含む音]が人間の脳の最深部(中脳・視床・視床下部などの領域。)を活性化して惹き起こす現象です。(芸能山城組HPより引用)

つまり、耳では聞き取れない音でも脳の中では音として認識されており、心地よさを感じているということです。この心地よさを感じる音が一種の「雑音」の中にも含まれていることから、「味がある」という表現につながっているのです。

CDは電子的に記録した音のみを出すことから、味がある音を出すことはありません。このように、レコードにもCDとは異なる良さがあります。

音質の維持

レコードはよく「擦り切れる」という言葉を用いて、沢山使うと音質が低下することを表現します。一方で、「CDが擦り切れて聴けなくなった」という表現はあまり聞きません。CDは音質を長期間維持することができるという特徴があります。どちらもディスク表面に音楽情報が記録されているメディアではありますが、CDはレコードのようにこすりつけて音を出すような仕組みではないので、音質が低下しづらいのです。

レコードとCDの活用方法の違い

レコードが利用されていた当初は、「自宅やお店で音楽を楽しむこと」が主な目的として利用されていました。CDも発売された当初は同じ目的で利用されていましたが、現代ではそのような傾向はなくなりました。

現代ではCDよりも手軽に音楽を楽しむことができるサービスが沢山普及しています(ストリーミングサービスや動画投稿サイト等)。そのため、わざわざ店舗まで足を運んでCDを購入する意味が薄れてきていることは事実としか言いようがありません。好きなアーティストのグッズとしてCDを購入する方は一定数いますが、収録されている音楽が手元の機械(スマートフォン)で手軽に聴くことができるとなれば購入する必要性が無いのです。

そういった意味で、現代でのCD利用法は「CD限定収録の音楽を聴く」「アーティストグッズとしての購入」の大きな2つに限定されています。これはCD業界にとって大きな打撃であり、このままでは衰退の一歩をたどることになってしまいます。音楽ストリーミングサービスの存在が非常に大きく、一部アーティストの中にはCD販促のため、ストリーミングサービスへの進出をあえて行っていないケースもあります。

レコード時代とCD時代における音楽の立ち位置が微妙に変化していることは間違いなく、消費者とアーティスト・CD生産者間での駆け引きは今後も続きます。

まとめ

レコード・CDそれぞれが良い部分を持っている。
今回はレコード・CDの違いについて紹介しました。
CDはレコードの長い歴史をあっという間に塗り替えた発明品であり、発売から約40年が経過した今でも人気は根強く残っています。
レコードも「ハイパーソニック・エフェクト」が魅力となっており、一部マニアでは人気を博しています。
改めてそれぞれの良さに触れ、皆さんの音楽鑑賞にアクセントを加えてみてはいかがでしょうか。